建築とは何か 藤森照信の言葉

定価 1,800円+税
著者名 藤森 照信
ページ数 172
判型 四六
発行年月 2011/01
ISBN 9784767810713

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建築とは何か 藤森照信の言葉

内容・概要

古今東西の名建築の数々を相手に、勝つか負けるか「目玉の勝負」と称し、
“相撲を取るよう”に建築を見てきた建築史家フジモリ。

本書は、著者が練った思索の軌跡をたどり、
建築家・建築評論家ら15人と建築問答を繰り広げながら、「建築とは何か」を考えます。

さらに、地上6.5メートルの高さにある建築家フジモリの茶室《高過庵(たかすぎあん)》
の構想から完成まで4年超にわたり、その変遷が描かれた全スケッチを収録しました。

これから建築を知ろうとする読者には最高の入門書であり、建築を学んできた読者には刺激と示唆に富んだ良書であり、
フジモリ建築のファンにはその魅力がギュッと凝縮された1冊です。

目次

第1部
建築とは何か
20世紀のパルテノン神殿
20世紀建築の本流に背を向けたル・コルビュジエの謎
二つの未完の教会に隠された、ガウディのメッセージ
フンデルトワッサーの人を引きつける力
イサム・ノグチは何をしようとしたのか
イサム・ノグチと丹下健三
丹下自邸の謎
日本のモダニズム住宅
白井晟一の素人性と縄文的なるもの
魅惑の原始住居
21世紀建築

高過庵(たかすぎあん)のできるまで(全スケッチ)

第2部
建築を理解するための15の質問状
安藤忠雄 現代建築史の〈内〉と〈外〉
石山修武 「藤森照信への独人言」(回答は不要)
伊東豊雄 モダニズムの矛盾の、先にあるべき建言(けんげん)
井上章一 西洋建築とモダニズムが壊したもの
森川嘉一郎 日本デザインの行方
隈研吾 保存しますか、建て直しますか
重村力 「師のアトリエ」を超える創作の秘訣
内藤廣 建築の領分
中谷礼仁 建築の世界の肩書きと宇宙遺産
難波和彦 サステイナブル、エコロジー問題と建築家の存在意義
西沢立衛・林昌二 原始時代と20世紀の建築、そしてその果てにあるもの
原広司 建築史家(歴史という過去の解釈)と、建築家(表現という現在の創造)
藤本壮介 現代縄文住宅のためのフジモリ五原則
布野修司 残るのは言葉か建築か