マンションを長持ちさせる設備改修ノウハウ

内容・概要

本書の目的は「マンションを長持ちさせること」にあります。マンションを長持ちさせるには、給排水設備の経年劣化をキッチリ直しきらなければなりません。「ライフライン」は住む人の日常生活を支える根幹だからです。そのために改修工事は「長い目で見てどうあるべきか」という理想を追求することが求められています。新しい技術を盛り込み、今の時代に求められている耐震安全性や災害時の対応にも配慮しながら、「将来のリフォームがやりやすくなる」ような共用設備の改良という考え方も必要になってきます。本書はその考え方や新しい技術について分かりやすく、ていねいに解説しています。100年マンションを目指す「管理組合」の皆さんや設備改修を行う専門家の皆さんには必携の一冊です。

目次

【巻頭言】いまマンション設備が危ない
【CHAPTERⅠ】給水設備
01 給水方式
02 貯水槽
03 給水管
【CHAPTERⅡ】排水設備
01 室内に隠されている排水管
02 大切な排水トラップ
03 排水・通気方式
04 排水管の種類と腐食
05 改修戦略
06 排水管の改修
【CHAPTERⅢ】浴室（浴室と「スラブ下排水管」）
01 「在来浴室」の改修
02 改修の変遷
03 現実的なグレードアップ手法
【CHAPTERⅣ】災害への備え
01 ライフラインの災害対策
02 建築設備の耐震安全性の目標
03 耐震上問題がある貯水槽の設置例
04 貯湯式給湯器の耐震方法
【CHAPTERⅤ】合意形成
01 専門家の「説明責任」とは
02 説明会
03 総会、工事承諾書