新装版 最高に心地のいい住宅をデザインする方法

定価 2,400円+税
著者名
ページ数 320
判型 B5判
発行年月 2014/03
ISBN 9784767817637

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新装版 最高に心地のいい住宅をデザインする方法

内容・概要

世界中を見渡しても、
これほど多様で意欲的な戸建住宅が次々と生み出される国は日本しかないといってもいい。

特に都市部ではいかに採光と通風を確保して、
心地いい空間をつくることができるかが設計の最大テーマとなる。
そこに設計者の知恵と工夫を駆使した設計術が求められることになる。

都市部にかぎらず、郊外の比較的大きな敷地であっても、
周囲の風景を住空間に取り入れる設計術は、
この国で生まれ育った設計者なら身体感覚として身に付いている。

本書に紹介する50軒の住宅は、ここ数年内に竣工した建築家が設計したものである。
敷地や周辺環境との関係、空間構成、構造、材料、設備など、
現代日本の戸建住宅が、どのような方向を目指しているのかを知るには、
すぐれた事例といっていいだろう。

50軒の住宅を特色が最もよく表れているところを手がかりに、
素材の力、吹抜け、スキップフロア、内外の一体感、敷地全体が居住空間、
狭小敷地、二世帯住宅と、便宜的に7つのチャートに分けている。

複数の特色をもった事例もむろんあるので、巻末のINDEXからもたどり着けるようにしている。
また住宅を魅力的な“建築”として存在させるために、細部の納まりは欠かすことができない。
そこで本書では、それぞれの住宅の設計者から「注目のディテール」を提出していただいた。

採光・通風・眺望を確保するための開口部のディテール、
小さな敷地を立体的に活用するための階段のディテール、
くつろぎ感を生み出す水廻りのディテールなど、設計する上で貴重な参考資料になるはずだ。

住宅設計に終着点はない。
周辺環境、敷地条件、住み手、予算、それぞれが異なるために、解答は無限にある。
見果てることのない夢を実現することに関わる設計者に、本書が「座右の書」となることを願っている。

目次

第1章 素材の力を引き出す設計術
第2章 吹き抜けを効果的に生かす設計術
第3章 スキップフロアで空間を使う設計術
第4章 内と外の一体感をつくり出す設計術
第5章 敷地全体を居住空間にする設計術
第6章 狭小敷地を豊かにする設計術
第7章 二世帯住宅の設計術

●巻末資料:協力建築家リスト