一般病棟で役立つ! はじめての認知症看護

定価 1,900円+税
著者名 鷲見幸彦(独立行政法人 国立長寿医療研究センター副院長) (著, 監修), 国立長寿医療研究センター
ページ数 214
判型 B6判
発行年月 2014/06
ISBN 9784767817941

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一般病棟で役立つ! はじめての認知症看護

内容・概要

高齢化が進むなか、認知症治療以外の目的で一般病棟へ入院する認知症患者が
急増しており、めずらしいことではなくなってきました。
(2010年現在、医療機関にいる認知症高齢者は38万人)。
本書では、一般病棟勤務において、けがや病気の治療を目的として入院してきた
患者さんに認知症があったとき、どのように向き合って、
どのようなケアをすればよいのか、をわかりやすく解説。
はじめて認知症をもつ患者さんの担当になった新人ナースが、
認知症看護認定看護師をもつカリスマ先輩の厳しくも温かい指導を受けながら、
「認知症とはどんな病気なのか」や「認知症患者と接する際の基本姿勢
(パーソンセンタード・ケア)」を理解し、ケアを行ううえで配慮すべき
具体的な方法を事例を踏まえた会話形式で楽しく、わかりやすく学んでいきます。
監修・執筆は、高齢者・認知症医療のエキスパート、
国立長寿医療研究センターの医師および看護師。
入院時に使える、認知症簡易スクリーニングやせん妄を予防する方法、
など付録も充実しています。

~はじめに より~
この本は病棟で認知症の人に出会ったときに、どのように接して、どのように対応し、
どのように感じるか、あなたたちの先輩の貴重な経験を記録したものです。
認知症の人は決して理解できない人たちではなく、
すべての能力が奪われてしまっているわけでもありません。
むしろ保たれている能力と、失われた能力のギャップに
苦しみ不安を感じているのだということを理解していただければと思います。
いうまでもなくここに書かれていることがすべてではありません。
認知症の人は一人ひとり違うわけですから、
みなさんがあらたに認知症の人と出会うなかで、
先輩たちの経験を参考にして技術を積み重ねていっていただければと思います。
認知症の人は今や460万人、前段階の人を含めれば800万人といわれています。
病院でまれに出会う疾患ではなく、日常生活の場でも出会う可能性が高い疾患となりました。
医療のプロフェッショナルとして、認知症の人を支え、
ともに生きることができる看護師をめざしてください。
この本が少しでもみなさんのお役に立てれば幸いです。

目次

第1章 認知症ってどんな病気?(基礎知識)
第2章 認知症ケアをする前に
第3章 なぜ?どうする! 認知症患者の行動を理解してケアしよう! !
第4章 認知症への理解を深めるために~認知症の診断と治療~
付録(資料)
簡易精神機能検査/認知症のスケール/認知症看護経過記録用紙/アセスメントガイド