建築家 大高正人の仕事

定価 2,800円+税
著者名 箕原敬 , 松隈洋 , 中島直人
ページ数 328
判型 B5判
発行年月 2014/01
ISBN 9784767817293

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建築家 大高正人の仕事

内容・概要

謎につつまれた建築界の巨匠、大高正人に迫る

「建築のあり様は都市のあり様と切り離して考えることは出来ない」
(本書あとがきより)

大高正人は建築家として多くの名建築を残しただけでなく、
都市設計家としても多摩ニュータウンやみなとみらい21といった
まちづくり・再開発など、多種多様な実績を残しています。
しかし、知名度という意味では実績に比して高くないのが実情です。

本書は、この多才さが大高正人の業績の全体像を見えにくくしていると考え、
大高正人を正しく評価すべく「建築」と「都市」というそれぞれのアプローチから
実像に迫っていく構成になっています。

本来は大高正人のように建築も都市も同時に考えるべきものにもかかわらず、
現在ではそのようなスタンスの建築家、都市設計家は
非常に少ないのではないでしょうか。
なかなか進まない震災復興や2020年東京オリンピックでの新国立競技場の問題も、
この「切り離して考えることは出来ない」ことが分断されているからです。

本書には大高正人の「仕事」と「思想」がぎっしり詰まっていますので、
きっとその解決策となるヒントがたくさん詰まっているはずです。

資料編として、自身による論考も多数収録。
レム・コールハースと大高正人の往復書簡も全文収録しています。

目次

0章:今見る、大高正人の仕事

1章:都市編
1-1大高正人という人 1-2建築から都市・農村へのアプローチ
1-3都市デザイン 1-4実現の現場と過程 1-5未来の先駆者、大高正人

2章:記録編
2-1前川事務所時代 2-2群造形 2-3機械的空間・人間的空間
2-4人工土地 2-5農村計画・農協建築 2-6テクノロジーと建築 2-7超建築へ
2-8都市土木デザイン 2-9傾斜屋根への志向 2-10都市デザインへの挑戦
2-11まちづくり 2-12われわれは何をめざし、何をやってきたか

3章:建築編
3-1前川國男のもとで 3-2大高建築設計事務所の仕事 3-3生活環境をかたちづくる