子どもの才能は国語で伸びる~五感を使って読書と作文~

定価 1,500円+税
著者名
ページ数 223
判型 四六
発行年月 2005/01
ISBN 9784767804040

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子どもの才能は国語で伸びる~五感を使って読書と作文~

内容・概要

■読み書き専門教室を主宰する著者が教える、五感を使った国語学習法を公開!

目次

・第1章 目と耳で体験する国語
どんな本を読んだら良いのか――本と出会い、国語と出会う――初めの一歩は選書からです。読み聞かせは、どんな風に読むかではなく、何を読むかが重要で、それは、古典作品をじっくり楽しめる骨太な読書力をつけるためのプレリュード(序曲)となります。読む本の質は国語力に関わる大問題ですが、何より、子どもたちの生きる力となる一冊の本の真価を、より厳しく見極めていきたいものです。

・第2章 五感を使って読む
黙読の段階に入った生徒たちのすることは、要約作業を通して一冊の本を精読していくことです。その時、五感を使うことがいかに大切かを、豊かな自然が豊かな言葉で綴られた『小さな町の風景』(杉みき子著 一九八二年 偕成社)を使って述べていきます。同時に、成長段階や個性に応じて、いかに多様な解釈が可能かもお話ししていきます。また、物語の中の町と、自分の住んでいる町を比較して、考えたり、作文を書くことも大切です。

・第3章 五感を使って書く
・この教室で小学4、5年生が普通に行なっている「ロダン作文」が応用されて、大学入試問題の小論文で出題されました。きちんと考えることさえできれば小学生でも、それなりの解答が書けてしまいます。この章ではその大学入試問題の解説とともに、「コボちゃん作文」を終了した後のより高度の段階の文章練習である「ロダン作文」のやり方を詳述します。あわせて、書くことの重要な意味について考察していきます。

・第4章 五感を使って体験する
私たちが言葉やイメージをたちあげるきっかけとなるものは何か――。この章では、実際の場所に出向いて、そこでの感じた自分だけの出来事を誰にでも分かるように説明します。ここで紹介する「ワークショップ作文」とは、毎日の生活からたちあがる自分の「問い」を発見することに始まり、それに対する自分なりの「答え」、すなわち「定義」を見出すこというプロセスそのものが目的です。いいかえれば、日常生活それ自体がワークショップなのです。