地盤安心住宅をつくる方法

定価 1,600円+税
著者名 山本強、保坂貴司
ページ数 160
判型 B5判
発行年月 2012/05
ISBN 9784767813806

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地盤安心住宅をつくる方法

内容・概要

―地震に強い家を、ムダなコストをかけずにかしこくつくるには?―
液状化や不同沈下など、住宅の安全に大きな影響を与える地盤の良し悪し。軟弱地盤は地震の揺れを増幅して、大きな被害につながる可能性もあります。でも恐れてばかりでは、安心できる住宅は手に入りません。直接に見ることのできない地盤を適切に把握して、その地盤に合った耐震性の高い住宅を建てることが肝要です。「より安全」を求めて、不要な地盤改良工事を行うと、却って事故を生み出すことになりかねないという事実があります。地盤と住宅をよく知る2人のプロが、住宅地盤の考え方、適切な地盤調査方法、地盤改良が必要と判断されたときの考え方、地盤に合わせて建物の耐震性を高める方法を、住まい手にも分かりやすく豊富なイラストで解説します。

目次

はじめに  地盤を知って、地盤を恐れず

第1章  地盤をめぐる現実を知る
・地震と地盤と住宅の耐震性は三位一体
・増え続ける地盤改良工事と過剰な工事のデメリット
・不要な改良工事が却って事故を生み出す
・地盤にきちんと取り組む作り手を探す信頼できる地盤業者を選ぶには
・地盤の判定にもう一つの選択肢を用意する
・敷地を決める前に検討したいこと
・コラム1 いざというときの地盤補償・保険を知っておく
・コラム2 地震のメカニズムとその被害

第2章 地震にまけない地盤の基礎知識
・地盤とは何か
・地盤が大きな要因となる住宅被害
・地盤の良し悪しを知るためのポイントは?
・地盤の強度と住宅の重さの関係
・不同しやすい不均質な地盤
・地盤沈下と不同沈下の違い
・土の種類で沈下は異なる
・液状化しやすい地盤とは?
・液状化のリスクを探る地盤液状化スクリーニング
・強いと思われている関東ローム層にも弱いものもある
・コラム3 液状化現象と液状化被害
・コラム4 法律と地盤の関係

第3章 見えない地盤を見る
・地盤調査とは何か
・現地調査では何をどう確認するか
・地盤調査方法の種類と特徴、費用などSWS試験の調査結果をどう判断するか
・SWS試験の結果から複数の判定が生じる理由
・思いを語る 地盤を考慮した安全な住宅をつくる

第4章 地盤の弱点を克服する
・地盤の弱点に対応した基礎形式の種類を知る
・地形・地質に応じた基礎形式の選び方布基礎とベタ基礎の違いと設計上の注意点
・基礎の設計は現場を見るまで終わらない
・基礎の補強筋を忘れないこと
・適切な地業で不同沈下を回避する
・擁壁のある敷地での注意点
・地盤改良工法の特徴を知る
・地盤改良工事のトラブルを防ぐ現場チェックポイント
・事例 液状化による不同沈下を修復する

第5章 地盤を考慮して建てる耐震住宅
・耐震住宅のキホン① 耐力壁
・耐震住宅のキホン② 基礎
・不同沈下が心配な地盤に安全に建てる
・既存の地下車庫がある敷地で安全に建てる
・1階に車庫を設けた3階建てを安全に建てる
・コラム5 無意識に生み出す異種基礎