世界の神様 解剖図鑑

定価 1,600円+税
著者名 平藤 喜久子
ページ数 168
判型 A5判
発行年月 2020/03
ISBN 9784767827186

こちらのネット書店から購入できます。

世界の神様 解剖図鑑

内容・概要

太陽神、創造神、豊穣神、破壊神……なぜ世界各地によく似た神様がいるのか

日本、ギリシャ、北欧、インド神話をはじめ、
世界各地で活躍する神様を大解剖!
神様を主人公に、世界の成り立ちを解明しようとした
古代人の叡智を読み解いていきます。

本書は、主に日本神話の神々を手がかりに、
世界の神々を役割や能力・容姿など
さまざまな切り口から解剖したものです。
各神話の舞台も比較しており、
より深く神話の世界を理解できるようになります。
神話に興味がある方はもちろんのこと、アニメや漫画、ゲームの
設定資料にもお役立ていただけます。


【著者について】
平藤 喜久子(ひらふじ・きくこ)
1972年、山形県生まれ。國學院大學教授。
学習院大学大学院人文科学研究科修了。博士(日本語日本文学)。
専門は神話学。主な著書に『いきもので読む、日本の神話』東洋館出版社、
『日本の神様解剖図鑑』エクスナレッジ、
『日本の神様と楽しく生きる―日々ご利益とともに―』東邦出版、
『神のかたち図鑑』共編著、白水社、『神の文化史事典』共編、白水社、などがある。

目次

序章:スッキリ分かる神話の基本
なぜ人は神話を求めるのだろう。そして離れた地域に似た神話があるのはなぜだろう。
そんなギモンにお答えします。

1章:自然の神
古代人は、今以上に自然の恵みに頼る部分が多く、自然を注意深く観察する必要がありました。
そうした自然とのかかわり、そして自然への祈りの思いは神話の内容とも関係してきます。
太陽や月などが神話でどのように語られたか? そこから古代の人々の世界観が見えてきます。

2章:はじまりの神
神話の重要な役割の一つが「はじまり」を語ること。たとえば人間のはじまりも神話で語られています。
なかでも神が人間をつくるときの素材に注目してみると、その文化がもつ環境や人間観も見えてきます。
「はじまりの神」たちが教えてくれることは意外に多いのです。

3章:恵みの神
神が与える恵みはモノだけではありません。得意分野が医療だという神であれば、
病に苦しむ人々から熱心な祈りが捧げられました。神々が神話の中で発揮する多様な恵みの力は、
人々のさまざまな願いともかかわるのでしょう。

4章:動物・怪物・異形の神
鳥は飛ぶことができ、犬は嗅覚が優れる――。動物はそれぞれ人間がかなわない能力があります。
そんな人間にとって役立つ力をもった動物は、神話の中でも神となって登場します。
一方で怪物となり登場する動物も。そこから古代の人の意外な動物観、自然観が発見できるかも。

関連書籍