建築知識15/07 たった1日で即戦力になる3D間取りの教科書

定価 1,556円+税
著者名
ページ数 162
判型 B5判
発行年月 2015/06
ISBN 4910034290750

こちらのネット書店から購入できます。

建築知識15/07 たった1日で即戦力になる3D間取りの教科書

内容・概要

敷地、家族構成や生活パターンなどによって、
さまざまな課題が待ち受ける間取り。
平面だけではなく立体的に考えることができれば、
間取りの可能性はぐんと広がります。

本特集では全実例を3Dイラストに描き起こし、
写真や平・断面図だけでは伝えきれない間取りの工夫を
立体的に解説します。

さらに空間が住む人にもたらす
さまざまな効果に焦点を当てて分類。
この特集を見れば、部屋ごとの機能だけではなく、
空間の質から間取りを考える方法が自然と身に付きます。

新感覚の間取り特集です。

目次

特集:たった1日で即戦力になる3D間取りの教科書

<境界を間取る>

●広がり感
・狭い間口でも吹抜けで広がり感を
・空間の高さ調整で広がり感を出す
・腰壁で空間を間仕切る
・中庭を設けて視線を外に導く
・吹抜けは縦横のバランスが重要
・多方向への広がりを生む螺旋階段
・大きな外皮がつくる一体空間

●抜け
・バルコニーの手摺壁で視線を空に導く
・縦・横・斜めの抜けをつくる
・隣家を隠しつつ、細い路地に視線を抜く
・借景に向け壁一面を大開口とする
・道からは見られず、視線は抜ける大開口
・開口部を間近に感じる仕掛け
・庭を点在させ、視線の抜けを確保
・外部空間を取り込む土間空間をつくる
・玄関ドアの両袖で抜けをつくる

●奥行き感
・視線が通る距離を伸ばす
・平面に角度をつけると奥行き感が出せる
・明るい・暗い空間を交互に重ねる
・細長い建物は廊下をつくらない
・長いアプローチの奥行き感を強調する

●重なり
・多様な奥行き感を出す中庭の重なり
・半透明の壁で気配と光を伝える
・上下に重ねて居場所をつくる
・格子で外部と中庭を緩くつなぐ
・中庭で重層する空間に一体感を出す

●間(あいだ)
・空間と空間をつなぐフリースペース
・中庭でL ・D ・Kの間をとりもつ
・空間を緩やかに仕切る箱を設ける
・さまざまな行為を誘いざなう段差
・中庭に設けた外階段で居室をつなぐ
・路地を引き込み住空間を豊かにする
・屋外空間と段差で間仕切る
・室内に縁側空間を設ける
・バルコニーを格子で隠して内部化する


<動作を間取る>

●動き
・中庭を中心にした回遊動線
・居室が広くなる玄関と階段の配置
・生活の利便性と収納力を両立させる
・移動が楽しくなる階段の配置
・動線を考慮して段差で空間を仕切る

●たまり
・階段に新たな機能を加える
・外部空間に快適なたまりをつくる
・敷地の高低差に沿ってたまりを点在させる
・目線をそろえて食の空間を魅力的に
・吹抜けを中心に上下のたまりをつなぐ
・寝室を共用空間で囲う
・死角をつくることで、落ち着きが生まれる


<彩りを間取る>

●光・影
・南側に建物を寄せて採光を確保する
・階段室が光井戸の機能を兼ねる
・中央の吹抜けで北側1階まで光を
・時間・季節に合わせて光を採り入れる
・全周のハイサイドライトで家中に光を
・トップライトからの光が空間に陰影をつくる
・リビングと和室で明暗をつける
・部屋ごとに明るさを調整する
・隙間からの採光で陰影をつくる

●暖・涼
・スキップフロアで空気を循環
・吹抜けの快適さは断熱性能で決まる
・設備に頼らない空気の循環方法
・全館空調で温度が一定の環境をつくる
・屋上緑化で断熱性能を上げる
・屋根形状で風の入り方をコントロール
・地下空間が快適になる風の流れをつくる