廃墟遺産 Archiflop

内容・概要

マニア垂涎の廃墟遺産の数々!
イタリア人建築家が見た、世界に散らばる廃墟を豪華写真で紹介します。


本書を「プロジェクトの失敗を告発する廃墟リスト」と思うことなかれ。
そうではなく、むしろ、なぜプロジェクトの未来について
事前に想定しておくことができないのかを改めて前向きに考えてみよう、と提案する本だからです。
とにかく建築においても「失敗は成功のもと」なのです。


本書では、建築のプロジェクトを「失敗」に至らしめた原因を各章のテーマとし、
世界各地にある事例のなかから注目すべき25の『廃墟遺産』を集めました。
イラストマップ、用語集に加え、事例ごとに多くの写真と紹介文を掲載しています。
読者のみなさんは、きっと有名なUFOハウス廃墟(台湾)や
南イタリアに建つエコ・モンスターと呼ばれる廃墟跡、
アメリカに残されたグロテスクな遊具の残骸などを実際に体験したような気分になれるでしょう。


[掲載事例をちょっとだけ紹介]
第1章:もっと来てくれると思っていたのに……
工事用クレーンが残る 未完のメガロポリス(カンバシ新区/中国)
列車は走ることはない 哀しき幽霊線(ジベリーナ・ヌオーバ/ベルギー)etc.

第2章:大金持ちになれると思っていたのに……
破天荒なラジオ君主が占拠 海に浮かぶ自称国家(シーランド公国)
天国から地獄へ 無人のショッピングモール(シンデレラ・シティ・モール/アメリカ)etc.

第3章:誰も気づかないと思っていたのに……
木っ端微塵のエコ・モンスター(ホテル・ディ・アリムーリ/イタリア)
宿泊客を待ちわびる 北朝鮮の超高層ホテル(柳京ホテル/北朝鮮)

第4章:いっぱい楽しもうと思っていたのに……
ディズニーランドになりたかった幻の夢の国(奈良ドリームランド/日本)
アドリア海の人工島 海の藻屑と化した独立国家(ローズ島共和国/イタリア領海沖合)etc.